私はGTクイズの権利馬は基本的には必ず購入するのですが、この馬はそれ以上に、新馬戦2番人気3着と好走したメヌエットシチーの下で、母も4勝馬と、友駿ホースクラブにしては珍しいそれなりの血統馬(といっても、良血というのはおこがましいですが・・・)で、金額も適正であると判断したことから、欲しい1頭でした。
また、他の会員さんも、同時に募集された関西所属のGTクイズ権利馬エリーズシチーを遥かに凌ぐ人気で、話題十分でした。抽選必至と思った私はいつもの確実に買えると信じている方法で購入に至ったわけですが、今回も無事欲しい馬レイアシチーを得ることができました。
厩舎も友駿ホースクラブお得意の平井雄二厩舎や嶋田功厩舎なら抵抗もあったでしょうが、若手ながら成績優秀で実力もあり、期待馬には関東のエース横山典弘騎手を乗せてくれる奥平雅士厩舎ということもあり、期待をしています。
父がフジキセキというのもいいですね。私の好きなサンデーサンレンス系の種牡馬です。
では、そのレイアシチーを詳しく分析しましょう。
父 フジキセキ アーニングIDX 1.74 評価 A−
母 アミダラ 4勝 評価 B+
母父 キンググローリアス 評価 B+
兄弟 メヌエットシチー 未勝利 評価 E
生産牧場 出羽牧場 評価 E
調教師 奥平雅士 評価 B−
馬体 評価 B+
総合評価 1.86 評価 D
父フジキセキは、ダート王のカネヒキリや高松宮記念GT勝ちのファイングレイン、函館SS GV勝ちのキンサシャノキセキ、以下ドリームパスポート、ダイタクリーヴァ、タマモホットプレイなど、数々の重賞ウィナーを世に輩出しています。
全馬の成績で見たアーニングIDXも1.74と平均値1.00を大きく超えており、非常に期待の持てる種牡馬です。
母アミダラは友駿ホースクラブにしては珍しい4勝も挙げている繁殖牝馬で(友駿ホースクラブ所属の繁殖牝馬のほとんどは未勝利か1勝馬。最近3勝馬が増えて来た。)、実績十分です。ただ、母の競走成績が良くても、それが仔に伝わるとは限りませんが、アミダラの仔メヌエットシチーは新馬戦で2番人気3着と能力を見せ、後に勝ち上がっています。
母父のキンググローリアスは評価「B+」とかなり優秀で、期待が持てます。
姉のメヌエットシチーは、上記評価は購入時のもので、未勝利となっていますが、後に勝ち上がっています。また購入当時も未勝利だったちとはいえ、新馬戦2番人気3着とそれなりの能力を見せています。ただ、500万クラスでは、現状厳しい状態です。
生産牧場は出羽牧場ですが、これは正直芳しい成績とは言えません。
預託厩舎の奥平雅士博調教師は、一昨年は今年開業4年目にして31勝そしてGT制覇、昨年は重賞制覇こそなかったものの、26勝と勢いに乗る優良厩舎。個人的な意見だが、友駿の関東預託の厩舎の中ではかなり信頼できる厩舎ではないか。騎手は柴山雄一騎手なども多いが、横山典弘騎手への依頼がかなり多い。しかし、管理頭数が多く、弱い馬は置かれる。今年もここまで絶好調。
馬体は首差しの角度は低く、背中のライン、胸の筋肉などから、走りそうな気はします。繋ぎが高いことからダート向きのような気がします。あとは写真が黒っぽくて良く見えないですね(笑)。ただ、後日喉鳴りがあることが報告され、これは競走馬にとっては大きなマイナス要因と言えます。
総合評価は1.86で「D」です。友駿ホースクラブにしては良い方ですが、生産牧場のところが大きく響いています。また、兄弟も当時は未勝利でしたので、「E」と評価を落としています。ただ、後日姉のメヌエットシチーは勝ち上がりましたので、実際の総合評価はこれよりも高いことになります。
やはり、母4勝で姉が新馬戦2番人気3着になったばかりの時の募集馬で、欲しくなるのは当然です。しかし、メヌエットシチーは、その後勝ち上がったものの、500万クラスでは厳しい戦いが続いており、そのことと、レイアシチーの喉鳴りのことを考えると、これは当然結果論ですが、厳しい気がします。
当特集の立ち上げが遅れておりまして、かなりの事後報告になりますが、3月2日にレイアシチーが馬名登録されました!!
3月10日のクラブHP近況にて、レイアシチーがゲート試験に合格したことが報告されました!!3月4日にゲートの時計を計時していることから、合格したのはその辺りだと思いますが、とにかく友駿ホースクラブの近況は遅い!!
なにせ、先週の水曜日の時点で出馬想定されていたわけですし、ゲート審査に合格していない馬が、出馬登録できるはずがないですからね。
先々週も除外の権利獲りで出馬想定されていましたが、先週も権利獲りのために3月15日阪神5R 3歳新馬 ダート1200m 混合戦に出走想定されていました。ただ、実際に出馬投票されたレースは3月15日の中山6R 芝1600mで、期待通りに除外されました。ちなみに除外された馬の数は29頭です。これらが今週の最後の新馬戦を目指しているわけですから、除外の権利を持っているとはいえ、予断を許さない状態です。
新馬戦も最後の1週ということで、出馬ラッシュになっています。そりゃ、既走馬相手にいきなり走る未勝利戦よりも、同じデビューの馬同士で走る方が良績を残せる確率が高いですし、なにより、新馬戦の方が賞金が高いです。そちらに出走したいのは当たり前で、現在お目当てのレースに出走するための唯一の優先権利である除外の権利を獲りにくる馬で溢れかえっています。
先週除外の権利を得て、今週3月22日 中山4R 3歳新馬 ダート1200m 混合戦に出走想定されています。ただ、想定数は29頭で、かなりの数除外の権利を持っている馬がいると思われ、出走はなんとも微妙です。
3月22日に中山競馬場で騎乗する予定の主な騎手は次の通りです。
岩田康誠、松岡正海、柴田善臣、安藤勝己、三浦皇成、吉田豊、勝浦正樹、幸英明、吉田隼人、武豊、津村明秀、蛯名正義、藤田伸二、後藤浩輝、田中勝春、北村宏司、菊沢隆徳、柴山雄一、江田照男、小野次郎、木幡初広、菊地昇吾、池田鉄平 各騎手です。
これだけ豪華な顔ぶれなのに、○○騎手なんか乗せたら承知しないよッ!!
向正面2コーナー奥の芝の地点からのスタート。芝コースから発馬の上、緩やかながら下り坂を駆け下りて3コーナーに飛び込むため、テンから加速がつきやすい。
芝の部分を長く通れるため、外枠の方が有利と言われている。確かに実際に7〜8枠の成績は良いのだが、この要因はスタート地点だけの問題ではない。砂を被ったり、揉まれたりしないで先行できる点にもある。内枠の馬でもテンのダッシュ力が速く、すんなりハナを奪うことができれば、そのまま押し切れる。逆に内枠で先行できずに中団以降に置かれると、外から他馬に被せられて苦しくなる。
ゴール前に急坂はあるものの、基本的には逃げ・先行馬が有利。3〜4コーナーを回り直線入り口で逃げ馬が後続馬を大きく突き放してしまうことも珍しくない。
有利な枠順 外枠 有利な脚質 逃げ〜先行 ポイント テンのダッシュ力、枠順 種牡馬ベスト サクラバクシンオー、アフリート、アジュディケーティング 連対騎手ベスト ペリエ、横山典弘、武豊、柴田善臣、藤田伸二 推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場 2歳新馬 1分13秒7 1分13秒6 1分13秒0 1分12秒6 2歳未勝利 1分13秒6 1分13秒3 1分12秒5 1分13秒0 2歳500万 1分12秒2 1分12秒4 1分12秒4 3歳新馬 1分13秒9 1分13秒2 1分13秒2 1分12秒9 3歳未出走 1分13秒5 1分12秒8 1分13秒3 1分12秒9 3歳未勝利 1分13秒5 1分13秒1 1分12秒7 1分12秒8 3歳500万 1分12秒5 1分12秒2 1分11秒8 1分12秒2 古馬500万 1分12秒4 1分12秒2 1分12秒0 1分12秒1 古馬1000万 1分11秒8 1分11秒4 1分11秒1 1分11秒1 古馬1600万 1分10秒9 1分11秒0 1分10秒7 1分10秒0 古馬オープン 1分10秒6 1分10秒0 1分09秒1
馬名 | 騎手 | 前走 | 着 | 人 | 過去着順 | 追い切り | |||||
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アカフジ | 伊藤工真 | ||||||||||
エレガントスピーチ | 小野次郎 | ||||||||||
カゼノグッドボーイ | 村田一誠 | ||||||||||
カラーザホワイト | 藤田伸二 | ||||||||||
ケイアイスサノオ | 江田照男 | ||||||||||
コスモディマシュク | 梶晃啓 | ||||||||||
ダイワハーキュリー | 松岡正海 | ||||||||||
ダノンマイスター | 武豊 | ||||||||||
ダブルフレーバー | 岩田康誠 | ||||||||||
デウィデウィ | 武士沢友治 | ||||||||||
トニーザミラクル | 高野和馬 | ||||||||||
トミーガン | 石神深一 | ||||||||||
ブライティアホーム | 嘉藤貴行 | ||||||||||
ミツアキスワン | 柴田大知 | ||||||||||
ミヤノユウヤ | 北村宏司 | ||||||||||
レイアシチー | 吉田隼人 |
3月3日 美浦南坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 59.0
3F 43.9
2F 29.7
1F 15.1
3月4日 美浦南D 不良馬場 ゲートなり
ゲート
12.1
13.8
15.6
3月11日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 53.3
3F 39.0
2F 25.8
1F 12.9
ティアップメキラ(3歳未勝利)一杯を0秒1追走同入
3月17日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 59.0
3F 43.8
2F 29.1
1F 14.8
3月19日 美浦南坂路 良馬場 強め
1回
助手
4F 52.4
3F 38.2
2F 24.9
1F 12.0
シャーベットトーン(古馬オープン)一杯に1.7秒先行同入
3月3日、15−15より少し速い時計になりましたので、初めていわゆる”時計を計時”しました。
3月4日、ゲート練習ですが、まあ平均的といったところです。特にゲートが速いわけでも遅いわけでもなさそうです。
3月11日、一杯に追われた既走馬相手に馬なりで先着しました。とはいえ、たいしたことのない相手で、全体的な時計や上がりは平凡です。まだ3本目の時計ですし、仕方がないですね。
3月17日、火曜日に15−15で追われています。今週出走の予定ですから、この後、木曜日にでも強く追い切るのでしょうか。
3月19日、一杯に追われたオープンクラスの古馬を千切ったといえ、これは相手の自爆です。ただ、レイアシチー自身の時計も悪くなく、水準級にはあると思います。力は出せる状態ですので、レースを見ればこの馬の能力が見えてくるでしょう。私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。
競馬ブック
短評は「伏兵台頭」
予想家の印
二重△は△△で処理
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 トミーガン △ ケイアイスサノオ ▲ ▲ ○ ダノンマイスター △ ○ △△ ダブルフレーバー ◎ ◎ △ カゼノグッドボーイ △ レイアシチー △△ △ ▲ ダイワハーキュリー ○ △△ ◎ ブライティアホーム △ カラーザホワイト △ △
あとは無印
予想オッズ
以下28倍以上省略
馬名 予想オッズ ダイワハーキュリー 3.0 ダノンマイスター 4.4 ダブルフレーバー 4.4 ケイアイスサノオ 8.1 レイアシチー 10.3 カラーザホワイト 10.3 カゼノグッドボーイ 15.5
デイリー馬三郎
予想印
◎ ダイワハーキュリー
○ ダノンマイスター
▲ ケイアイスサノオ
× レイアシチー
以下省略
レイアシチー
「なかなかのスピードも持っているし、馬っぷりもいいからね。水準以上なので初戦から。」(奥平雅士調教師・デイリー馬三郎)
レイアシチーはスタートが上手く、二の脚も速く、簡単に前に取りつきます。芝スタートでこの脚ですから、芝でもやれるのではないでしょうか。父はフジキセキですもんね。ここは素晴らしいと思いました。
エレガントスピーチ(結局4着)がハナを奪います。2番手はダブルフレーバー(結局2着)、3番手にレイアシチーがつけます。ちなみに勝ったダイワハーキュリーは5番手追走で、完全に行った行ったの競馬になります。
直線では4着かな?と思ったのですが、ハナに立っていたエレガントスピーチがバテて失速し、最後の最後にそれを交わしてハナ差の3着をゲット。ただ、最後は伸びたという感じでもなく、上がりも平凡な39秒0でした。
今回のレイアシチーの走破時計1分15秒5良馬場は、中山ダート1200mの3歳未勝利戦の過去10年間の勝ち時計が1分13秒9良馬場ですから、砂厚が厚くなり時計が出なくなったことを加味しても遅く平凡と言わざるを得ません。
レイアシチー自身が4角で手応えがなかったように、相手が相手なら最下位付近まで転落していたでしょう。
ですから、3着という結果は嬉しいですし、評価しますが、強いか、勝ち上がれるかは、次走を見ないとわからないと思っています。
レイアシチー(3着)
「スタートは出てくれたし、3〜4角では一杯かなと思ったんですが、その後もまた差し返してくれましたからね。初めての競馬でよく頑張ってくれていますよ。」(吉田隼人騎手・競馬ブック)
レイアシチー(3着)
「舌を括る。好仕上がり。楽に3番手。直線で前2頭には水を開けられたが、手前をキッチリと替え、脚は使っている。」(競馬ブック)
時計の評価で述べましたように、次走を見てみなければわかりません。しかし、喉鳴りという爆弾を持っており、心配は尽きません。
新馬戦で3着というのは素晴らしいことです。次走の優先権も得ましたし、万全の状態でいい騎手で臨めるでしょう。しかし、友駿ホースクラブの馬たちは、初戦は好走する傾向がありますが、その後・・・。
次も好走すれば、これはもう本物でしょうが、今はなんとも言えません。例えば初戦で2着に来た愛馬ステップシチーなどは、いきなりから同日の1000万クラス並みの時計で走ったり、凄い末脚で追い込んだりと素質の片鱗を見せましたが、今回のレイアシチーは先行力以外は良さをみつけることはできません。
ただ、難しいことは考えずに、素直に3着を喜びたいと思います。